皮膚の下に徐々に大きくなる「しこり」でお悩みではありませんか?
それは「粉瘤(ふんりゅう)」かもしれません。粉瘤は皮脂腺や毛包が詰まることで発生する良性腫瘍で、放置すると炎症を起こし、痛みや化膿の原因になることがあります。
当院では、形成外科専門医による粉瘤の日帰り手術を提供しています。
切開法やくり抜き法など、症状に合わせた適切な治療法で、粉瘤の根本的な解決をサポートします。
保険適用の日帰り手術で、短時間・低負担で粉瘤のお悩みから解放されましょう。
粉瘤(ふんりゅう)は医学的には「表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)」や「アテローム」とも呼ばれる良性の腫瘤です。
皮膚の下にできる袋状の組織で、その中に角質や皮脂などが溜まり、徐々に大きくなっていきます。
見た目は皮膚の下に丸いしこりとして現れ、触ると指で動かすことができる特徴があります。
日本皮膚科学会の統計によると、粉瘤は皮膚腫瘍の中でも比較的発生頻度が高く、40〜60代の男性に多く見られます。
厚生労働省の調査では、皮膚良性腫瘍の約15%が粉瘤であるとされており、多くの方が一度は経験する可能性のある皮膚疾患です。
粉瘤が発生する主な原因は、皮脂腺や毛包の出口が何らかの理由で閉塞し、その内部で角質や皮脂が蓄積されることにあります。
具体的な原因としては以下のようなものが考えられます。
・ホルモンバランスの変化: 思春期や更年期などホルモンバランスが変化する時期に発症リスクが高まります。
・皮膚の外傷: 怪我や手術の傷跡に発生することがあります。
・皮脂分泌の過剰: 過剰な皮脂分泌が毛穴の詰まりを引き起こし、粉瘤形成につながることがあります。
・大きさは数mm〜数cmまで様々で、ゆっくりと成長します。
・触ると柔らかく、皮膚の下で動きます。
・無痛であることが多いですが、炎症を起こすと痛みを伴います。
・頭部、顔面、首、背中、陰部など、全身のどこにでもできる可能性があります
・内部には白色〜黄色のチーズ状や豆腐カスのような内容物が詰まっています
日本形成外科学会の調査によれば、粉瘤の好発部位は頭部が約30%、顔面が約25%、背部が約20%と報告されています。
小さなしこりを見つけたら、早めに皮膚科を受診することをお勧めします。小さいうちの日帰り手術は負担も少なく、より簡単に治療が完了します。
粉瘤が炎症を起こして腫れたり、膿が溜まったりした状態を「化膿性粉瘤」と呼びます。これは非常に痛みを伴い、緊急の対応が必要な状態です。
<化膿性粉瘤になってしまった場合の対処法>
・自己処置は避ける
自分で膿を出そうとしたり、針で刺したりすることは絶対に避けてください。細菌感染が広がり、症状が悪化する恐れがあります。
・冷却
痛みや腫れが強い場合は、清潔なタオルで包んだ氷嚢などで冷やすと一時的に症状が和らぐことがあります。
・清潔に保つ
患部は清潔に保ち、刺激を与えないようにしましょう。
日本感染症学会の報告によると、化膿性粉瘤の約15%は適切な処置が遅れると重度の蜂窩織炎(ほうかしきえん)に進行するリスクがあります。特に糖尿病患者や免疫機能が低下している方は注意が必要です。
化膿した粉瘤に対しては、まず切開排膿という日帰り手術を行い、炎症が落ち着いた後に改めて粉瘤全体を摘出する二段階の治療が必要になることが一般的です。
当院では、患者さんの状態に合わせた最適な日帰り手術プランをご提案します。
粉瘤は自然に消えることはほとんどなく、完全に治療するには外科的な摘出が必要です。当院では患者さんの負担を最小限に抑えた日帰り手術を提供しています。
粉瘤の日帰り手術は比較的短時間で行うことができ、術後すぐに帰宅することが可能です。
<切開法とくり抜き法>
当院では、粉瘤の大きさや場所、状態に応じて以下の2つの日帰り手術法を採用しています。
切開法は最も確実な粉瘤の日帰り手術方法です。
局所麻酔後、粉瘤の上の皮膚を切開し、嚢腫全体を慎重に摘出します。
切開の長さは粉瘤の大きさによりますが、通常は粉瘤の直径と同程度になります。
・再発率が非常に低い(約2%以下)
・嚢腫壁を含めた完全摘出が可能
・比較的大きな粉瘤(1cm以上)に適している
・術後は縫合が必要で、抜糸のための再診が必要
くり抜き法は、粉瘤の上の皮膚に小さな穴(3〜4mm程度)を開け、特殊な器具を使って嚢腫内容物と嚢腫壁を取り出す方法です。
・傷跡が小さく、目立ちにくい
・縫合が不要な場合が多い
・小さな粉瘤(1cm未満)に適している
・手術時間が短い(約15〜20分)
・再発率は切開法よりやや高い(約5〜10%)
当院では患者さん一人ひとりの状態や希望に合わせて、最適な日帰り手術法をご提案します。
粉瘤の日帰り手術は基本的に保険適用となるため、経済的な負担を抑えて治療を受けることができます。
保険診療での粉瘤の日帰り手術費用は、大きさや部位によって異なりますが、3割負担で約5,000円〜15,000円程度です。
当院では日本形成外科学会認定の形成外科専門医が粉瘤の日帰り手術を担当しています。
形成外科専門医は、傷跡を最小限に抑える高度な縫合技術と美容的観点を持ち合わせた専門家です。
また、粉瘤の再発を防ぐための技術については、手術経験が豊富であることが重要です。
粉瘤の日帰り手術後は、適切なケアと注意が必要です。
当院では、術後の回復をスムーズにするために以下のようなアドバイスを提供しています。
●術後24時間以内の注意点
・手術部位を清潔に保ち、濡らさないようにしてください
・激しい運動や入浴は避け、シャワーのみにしてください
・処方された痛み止めを必要に応じて服用してください
・出血や強い痛みがある場合は、すぐに当クリニックにご連絡ください
・患部を冷やすことで腫れや痛みを軽減できます
・飲酒や喫煙は血流に影響するため避けてください
●術後1週間の注意点
・処方された抗生物質は指示通りに服用を完了してください
・傷口の消毒や軟膏塗布は指示された通りに行ってください
・傷口が完全に乾くまでは、長時間の入浴は避けましょう
・運動や重い物の持ち上げなど、患部に負担がかかる行為は控えてください
患者さんからよくいただく粉瘤の日帰り手術に関する質問とその回答をまとめました。治療を検討されている方の不安解消にお役立てください。
Q1.粉瘤の日帰り手術はどのくらいの時間がかかる?
粉瘤の日帰り手術にかかる時間は、粉瘤の大きさや場所、手術方法によって異なりますが、
小さな粉瘤の場合は約10〜15分、大きさにもよりますが30分以内には終わります。
Q2.粉瘤の日帰り手術の費用はどれくらい?
粉瘤の日帰り手術は基本的に保険適用となるため、健康保険を使って経済的に治療を受けることができます。
費用は粉瘤の大きさや数、手術方法によって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。
保険診療の場合(3割負担の方):
小さな粉瘤(1cm未満): 約5,000円〜8,000円
中程度の粉瘤(1〜3cm): 約8,000円〜12,000円
大きな粉瘤(3cm以上): 約12,000円〜18,000円
Q3.粉瘤の日帰り手術の際、痛みはどの程度?
粉瘤の日帰り手術では、局所麻酔を使用するため、手術中の痛みはほとんど感じません。
ただし、麻酔注射時に一時的な痛みを感じることがあります。手術中や手術後の痛みについては診察時に詳しくご説明します。
粉瘤は放置すると徐々に大きくなり、炎症や感染のリスクが高まります。
特に化膿すると強い痛みを伴い、治療も複雑になることがあります。当院では、形成外科専門医による安全で確実な粉瘤の日帰り手術を提供しています。
保険適用で受けられる粉瘤の日帰り手術は、経済的負担を最小限に抑えながら、根本的な解決が可能です。
切開法やくり抜き法など、粉瘤の状態や部位に最適な手術方法を選択し、再発リスクを最小限に抑えた治療を行っています。
粉瘤にお悩みの方は、早めの受診をお勧めします。小さいうちの治療は手術時間も短く、傷跡も目立ちにくいというメリットがあります。
粉瘤が気になる方は、お気軽に浦安市の形成外科マリンクリニックまでご相談ください。