身体に多発するイボ

■身体に多発するイボの特徴

そもそも「イボ」は医学用語ではなく、さまざまな皮膚の隆起や病変を指します

イボは身体のあらゆる部位に発生します。イボ自体に痛みなどはないものの、衣服との摩擦や引っかかりによる痛みを引き起こす場合や見た目に影響が出ることによって精神的につらい思いをするケースがあります。

顔、首(頸部)、胸、腹、背中にたくさんできたイボの中でも、特にウイルス性で知らないうちに数が増えていくイボ(尋常性疣贅、ウイルス性疣贅)の場合は、気付かないうちに100個以上になっていることも良くあります。

ウイルス性イボの治療では、イボをきれいに取り、再発を防ぐには治療のダメージを最小限にしつつ、1回の治療でできるだけ多くのイボを除去することが重要になってきます。

■このようなお悩みを持つ方に

☑化粧でも顔のぶつぶつが隠せない

☑光の加減で顔の凹凸が目立つ

☑首のぶつぶつが衣服やアクセサリーに引っ掛かる

☑イボが気になり海水浴やプールで水着が着れない

当院では、一人ひとりのお悩みに合わせたカウンセリングを行い、最適な治療法をご提案します。

■イボができやすい人の特徴

イボの原因は主にウイルスです。どこにでもいるウイルスで誰からどこで感染したかはわかりません。また、誰にでもいるウイルスが原因となっています。

イボができやすい人とできにくい人の差は免疫力の差が理由になります。

免疫機能に影響を及ぼすステロイド剤などを使うような病気治療の時や、妊娠によって免疫の状況が変化することでイボが増えることがあります。

その他には免疫を下げる紫外線への暴露によって、イボの原因となる皮膚ダメージが蓄積されていくことや、家族にイボが多い場合は遺伝的にリスクが高いとされています。

■イボの種類

老人性イボ(脂漏性角化症)

老人性のイボと言われる脂漏性角化症があります。これは言葉通り年齢に伴ってでてくるイボです。痒みを伴う場合はガンや悪性リンパ腫を併発している可能性もあるため、正確に診断をする必要があります。

特徴:表面がザラザラしており、色は黒褐色から淡褐色まで幅広い。

発生要因:老化や紫外線の影響。

発生部位:顔、首、背中、腹部など。

治療法:炭酸ガスレーザーが最も適しており、1回の治療で多くのイボを安全に除去可能。

リスク:適切なケアを行わない場合、炎症後色素沈着が残る可能性があります。

■アクロコルドン(軟性線維腫・スキンタッグ)

首イボと言われる首に細かい茶色のボツボツができる事があります。

これは軟線維腫と言われるものです。首だけではなく、腋などにもできます。これは感染症ではなく良性の腫瘍になっていますので、ウイルス性イボに対するヨクイニンなどの内服薬は効果がありません。そのため直接除去する必要があります。

特徴:小さな良性腫瘍で、皮膚にぶら下がるように見える。

発生要因:遺伝や摩擦による刺激。

発生部位:首、腋など。

治療法:炭酸ガスレーザーやハサミによる治療が適しており、短時間で安全に除去可能。

リスク:治療後に再発することはほとんどありません。

■扁平疣贅・尋常性疣贅(ウィルス性イボ)

ウイルス性のイボは感染症なので、例えば足の裏に出来た場合、他の身体の部位にうつったりします。場所は体のどこにでもうつる可能性があり増えやすいことが特徴です。再発率が高いため根気よく治療を続ける必要があります。

特徴:ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)が原因で発生し、表面が硬く触るとザラザラしている。

発生要因:ウイルス感染によるもの。

発生部位:手指、足裏、顔など。

治療法:液体窒素療法が標準的ですが、治療が難しい場合は炭酸ガスレーザーが有効です。

リスク:再発率が比較的高い。

■イボの治療法の違い

・炭酸ガスレーザーによる治療

当院では炭酸ガスレーザーを使用したイボ治療を行っています。

CO2RE」を採用しており、コンピューター制御により正確にイボを切除することができるため、傷痕も残らない治療が可能です。短時間で多くのイボを切除することが可能なため1回の治療でイボをできる限り多く取りたいという方に向いている治療法となっています。

 

・手術療法

局所麻酔の注射後、メスやハサミを使って切除し、縫合するのが一般的です。1回の手術で完全除去を目指します。悪性疾患が疑われる場合、ウイルス性イボで再発を繰り返す場合、イボの個数が少なく大きい場合に向いています。当院では形成外科専門医による治療となります。

 

・冷凍凝固法

液体窒素を用いてイボを凍結壊死させます。ウイルス性イボ(扁平疣贅・尋常性疣贅)では標準の治療法となっており、保険適応となっています。通常複数回の通院治療が必要で、痛みが伴うケースが多いです。場合によっては治療後に色素沈着になることもあります。

よくある質問

Q: 炭酸ガスレーザーは痛いですか?

A: 表面麻酔を使用するため、ほとんど痛みを感じることはありません。

 

Q: 治療後のダウンタイムはどのくらいですか?

A: 部位によりますが、かさぶたが取れるまでに1–2週間かかります。

 

Q: 保険は適用されますか?

A: 脂漏性角化症やアクロコルドンは自由診療となります。

 

Q: 炭酸ガスレーザーで完全にイボは取れますか?

A: 適切な治療を行えば、ほとんどのイボをきれいに除去できます。

 

イボ治療にお悩みの方は、ぜひ浦安市の形成外科マリンクリニックまでご相談ください。